利上げ時期に機械的な答えはない FRB議長
- 2014年7月15日
- 世界のニュース
【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は15日、上院銀行住宅都市委員会の公聴会での質疑応答で、最初の政策金利引き上げの時期について「方程式のような、機械的な答えはない」と述べ、経済情勢を注意深く見極める考えをあらためて強調した。ただ、経済見通しを提出している連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の大半が「2015年の利上げを予想している」とも述べた。
経済には緊縮財政や将来の賃金増への悲観的見方からの消費抑制傾向など「大きな逆風が続いている」とし、利上げをしたとしてもこの逆風がなくなったことを意味するわけではないと強調。こうした逆風の中で経済回復を支援するため、利上げ時期が来ても、当面「緩和的な状況が続く」との見方を示した。
量的金融緩和に伴う資産購入については、労働市場の改善が続き、物価が目標とする2%上昇へと安定的に進んでいくならば、10月の会合で終了するとし、状況が想定から大きく外れない限り、そうしたスケジュールに則って進むとの見方を示した。
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