元職員の送還要求 関係悪化の中で開催 米ロ外務・国防相会談

 【共同】米国とロシアは9日、ワシントンで両国の外務・国防相会談(2プラス2)を開いた。イランと北朝鮮の核問題、アフガニスタンやシリア情勢が議題となるほか、米側は政府の個人情報収集活動を暴露した中央情報局(CIA)元職員スノーデン容疑者の送還を重ねて要求。

 米側は7日、元職員の一時亡命を受け入れたロシアへの抗議の意味を込めて、9月に予定されていた米ロ首脳会談見送りを発表した。関係悪化が決定的となった中での開催となった。

 会談では、オバマ大統領が6月に提案した米ロの配備済み戦略核弾頭の追加削減や、ロシアが反発する米国の欧州ミサイル防衛(MD)計画、人権問題についても協議。ただ、ホワイトハウスは7日の声明で、これらの問題で両国間に大きな隔たりがあると明言しており、今回の会談で大きな進展はなさそうだ。

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