イチローまさかの落球 「見ての通りのプレー」

 【共同】ヤンキースのイチローがまさかの失策を犯した。2-2の5回1死一、三塁から、エンカーナシオンの打球は右翼アンツーカー付近への大きな飛球。背走していったんは追い付いたが、最後の瞬間にボールをグラブの土手に当てて捕れなかった。球際の強さで知られるイチローにしては珍しいミスだった。

 ジラルディ監督は「イチローがミスするのはまれだ」とかばいつつ「余計な得点を与えてしまった」と残念そうだった。名手の失策直後、先発ヒューズがリンドに二塁打を浴び、一気に流れが変わった。イチローは「見ての通りのプレーでいいと思います。それ以外にないでしょう」と、淡々と責任を受け止めるしかなかった。

 打撃ではディッキーから2打席目に中前打を放った。このナックルボール右腕からは21日に日米通算4000安打を記録している。この日は1ボール2ストライクと追い込まれてからの一打。内寄りナックルボールに芯を外されたが、深めに守っていた中堅手の前にしぶとく運んだ。

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