米ロ、シリア介入で攻防 両首脳、各国に支持要請

 【共同】シリアへの軍事介入をめぐり、米ロ首脳が5日(日本時間同)、20カ国・地域(G20)首脳会合開催地のロシア・サンクトペテルブルクで攻防を本格化させた。介入方針に日本の支持を得たいオバマ大統領は安倍晋三首相と会談し、シリアでの化学兵器使用は国際法違反との認識で一致。首相は難民支援を表明した。介入に反対するロシアのプーチン大統領は中国の習近平国家主席と会談し、米国をけん制した。

 オバマ氏は6日には軍事介入に同調するフランスのオランド大統領と会談し、支持拡大を目指す。一方、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領と欧州委員会のバローゾ委員長は5日、サンクトペテルブルクで記者会見し、政治解決を求める立場を表明した。オバマ氏に対する国際社会の圧力が強まった形だ。

 オバマ氏は日米首脳会談の冒頭、「シリアでの化学兵器使用は国際法違反であり、対応が必要との認識で安倍首相と一致していると考えている」と述べた。

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