盗聴疑惑に首脳ら反発 EU、一致対応求める声も

 【共同】米情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していた疑惑をめぐり、欧州連合(EU)首脳会議のためブリュッセルに集まった首脳らは24日、「事実なら受け入れられない」と相次いで反発を示し、欧州として一致した対応を求める声も上がった。

 首脳会議の会場に入る際、オランダのルッテ首相は「深刻(な問題)だ。メルケル氏の立場を支持する」と述べ、事実関係の解明が必要だと強調。ベルギーのディルポ首相は「誰であろうと組織的な盗聴は受け入れられない。1国だけでなく、欧州レベルでの対策が必要だ」と訴えた。

 欧州は、北大西洋条約機構(NATO)などを通じて米国と軍事的な同盟関係にあるほか、経済的にも密接な関係にある。マルタのムスカット首相は「私たちは米国と友人であらねばならない。しかし友人同士はこそこそかぎ回ったりしないものだ」と不信感を示した。

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