元運輸相が偽プレート ギリシャで現行犯逮捕

 【共同】ギリシャのミハリス・リアピス元運輸通信相(62)が17日、偽造ナンバープレートを使用し現行犯逮捕され、即日起訴された。アテネ郊外で自家用車を運転中、一時停止の標識を無視して警察に止められ発覚した。免許証を携帯しておらず、車が無保険だったことも判明した。

 かつて運輸行政のトップだった人物が、複数の交通違反を犯して訴追されたことを地元メディアは大きく報じた。債務危機に端を発した政府の財政緊縮策に対する国民の強い不満を背景に、警察当局の公人に対する取り締まりが厳重になっていることをうかがわせた。

 リアピス氏は自動車税などを納めなくて済むよう、ナンバープレートをことし8月に当局に返還していたが、そのプレートを複製して取り付けていたとみられている。警察の調べには「バッテリーを充電するために少し走らせていただけだ」と釈明した。

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