IT雇用も安泰にあらず〜技術部門の外部委託が増加
- 2013年4月3日
- 米国ビジネス
情報技術(IT)は今やどの企業にも不可欠で、景気後退期もIT雇用は他の分野より抵抗力が強かったが、最近はIT関連の人員を減らして業務を外部業者に委託する企業が増えている。
ワシントン・ポストによると、ホテル大手マリオット・インターナショナル(メリーランド州)は、予約から厨房担当者の訓練までさまざまな業務をITに依存しているが、アーネ・ソーレンソン最高経営責任者(CEO)は3月、「IT部門を縮小して、一部をIBM、ゼロックス、タタ・コンサルティング・サービシズ、アクセンチャーなどのサービス業者に委託する」と発表した。
近年はあらゆる業界が、顧客管理や社内業務などをインターネット、ソフトウェア、コンピュータなどに頼っているが、IT業務の雇用がすべて一様に安泰というわけではない。比較的需要が高いのは、通信網の開発、サイバーセキュリティ、クラウド・コンピューティングといった分野だ。
マリオットのように、中核業務に力を入れてITを含めた残りは外注を増やす企業や、技術的需要が変わる、またはIT担当者の技能が時代遅れになるのに応じて定期的に人員を入れ替える企業もある。
IT人材派遣ロバート・ハーフ・インターナショナルのクリス・ブリンクマン氏によると、テクノロジー業務でも特に期限が明確なプロジェクトの外注が多く、「数年前に比べてプロジェクト単位の業務需要が増えている。景気低迷の影響で、まだかなりの企業が慎重に動いている」という。
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