鉄道会社が事実上の破綻 カナダ列車脱線事故で

 【共同】カナダ・ケベック州で7月、原油輸送列車が脱線、爆発し47人が死亡した事故で、列車を運行していたモントリオール・メーン・アトランティック鉄道は7日、メーン州の裁判所に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請、事実上破綻した。近日中に売却される見通しという。

 同社の親会社レール・ワールド(本社イリノイ州)がカナダ側で経営する鉄道会社も同日、ケベック州の裁判所に、債権者からの財産保全などを求める同様の申請をした。ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)が7日報じた。

 事故は7月6日、湖畔の町ラックメガンティックの繁華街で起き、約40棟の建物が破壊されたほか、原油が川に流れ込むなど広範囲な環境汚染をもたらした。カナダ政府やケベック州政府などは汚染除去費用を含め、鉄道会社に損害賠償を請求する方針を明らかにしている。

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