アルゼンチンの上告棄却 米最高裁、債務全額払いへ

 【共同】2001年に起きたアルゼンチン国債のデフォルト(債務不履行)問題で、米連邦最高裁は16日、一部債務について全額支払いを命じた高裁判決へのアルゼンチン政府の上告を退けた。原告の米投資ファンドに対して約13億3000万ドル(約1350億円)を支払うよう命じた判決が確定するとみられる。

 関係者によると、アルゼンチン政府は今後、分割支払いなどでファンド側と交渉すれば、再デフォルトに陥ることなく支払い可能な金額という。

 アルゼンチンは債務不履行となった国債を新しい国債と交換する債務再編を実施し、投資家に75%の元本カットを求めた。再編参加を拒否した米投資ファンドが債務の全額支払いを求めて提訴。米連邦地裁と高裁が認める判断を示していた。

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