パスの精度と連係でドイツ優位 アルゼンチン要の2人次第

 【共同】ともに伝統のある強豪国だが、違うスタイルを極めて決勝に上り詰めた。どちらの完成度が上回るか。選手個々とチームの両方でハイレベルな争いが期待できそうだ。

 ドイツは開催国で最多5度の優勝を誇るブラジルに7―1と歴史的な大勝を収めた準決勝で、理想とするサッカーを見せた。精度が高い長短のパスで相手守備をえぐり、巧みな連係を高い決定力で仕上げた。この試合の勢いを維持できれば優位は動かない。

 アルゼンチンは攻守それぞれの要であるメッシとマスケラーノの活躍次第だろう。守備から解放されて自由に動けるメッシは、ボールを持てば高い確率で効果的な攻撃を組み立てられる。中盤の底に陣取るマスケラーノはピンチの兆候をかぎ分けるセンスに優れ、守備範囲も広い今大会随一の火消し役だ。

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