主権、漁業権で合意 カスピ海沿岸5カ国
- 2014年9月29日
- 世界のニュース
【共同】ロシアやイランなどカスピ海沿岸5カ国の首脳会議が29日、ロシア南部アストラハニで開かれ、各国沿岸から15カイリ(約28キロ)の主権、25カイリの排他的漁業権の設定で合意、政治声明に署名した。インタファクス通信が伝えた。
天然資源が豊かなカスピ海の領有権問題の解決に向け一歩前進。今後カスピ海の法的地位をめぐる協議が加速する見通しだ。ウクライナ危機に伴いロシアは欧米との関係が悪化しており、周辺国との関係を改善して足場を固めたい思惑もあるとみられる。
ロシアのプーチン大統領は会議で、水難事故への対応などを想定した沿岸5カ国の合同演習を2016年に実施することを提案した。各国救助隊の間の連絡方法を確立するとともに、演習を通じて各国間の信頼醸成を図りたい考えだ。
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