キハダの完全養殖に挑戦 近畿大、パナマで取り組み
- 2015年1月8日
- 世界のニュース
【共同】クロマグロの完全養殖に成功した近畿大が、キハダマグロでも世界初の完全養殖を目指している。準絶滅危惧種のキハダは和食ブームなどで世界的に消費量が高まっており、資源保護につなげるのが狙い。これまでに難関とされる稚魚までの育成に成功し、早ければ2017年にも完全養殖が実現しそうだ。
研究は11年から中米のパナマで始め、近大と現地職員の計30人が取り組んでいる。人工的にキハダを卵からふ化させて育て、再び産卵させる完全養殖に挑戦している。
日本は世界のマグロの約4分の1を消費する「マグロ消費大国」。プロジェクトに取り組む近大水産研究所の沢田好史教授は「日本はマグロの資源保護に積極的に取り組む責任がある」と説明する。
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