カナダ製薬大手バリアント、胃腸薬のサリックス買収
- 2015年2月23日
- 米国ビジネス
カナダの製薬大手バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル(Valeant Pharmaceuticals International、ケベック州)は22日、胃腸薬メーカーのサリックス(Salix Pharmaceuticals、ノースカロライナ州)を現金101億ドルで買収すると発表した。
ロイター通信によると、買収は既に両社の取締役会によって承認され、手続きは政府当局の承認などを経て2015年第2四半期に完了する見通し。
今回の買収はバリアントにとって過去最大規模。企業買収に積極的な同社は14年、しわ取り注射剤「ボトックス」メーカー、アラガンの獲得競争でアクタビスに敗れて以来、買収のペースを大幅に落とした。マイケル・ピアソン最高経営責任者(CEO)は1月、15年は民間企業を対象により小規模の買収に力を入れると表明した。バリアントはサリックス買収によって年間コストが5億ドル以上節約できると見込んでいる。
バリアントが同日発表した第4四半期決算は、純利益が前年同期比327.3%増の5億3410万ドル、売上高は17.7%増の22億8000万ドルだった。同社はこのほか、14年に長期負債を前年の172億ドルから153億ドルに減らしたことを明らかにした。
過敏性腸症候群(IBS)治療薬「Xifaxan(キシファクサン)」で知られるサリックスをめぐっては、英シャイアー(Shire)や米エンドー・インターナショナル(Endo International)も獲得を狙っていた。
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