ディズニー・クルーズライン
バハマ4泊の旅 後編

文/佐藤美玲(Text by Mirei Sato) 取材協力/ミッキーネット

クルーズの季節がやってきた! エンターテインメントやサービスの質の高さに定評がある、ディズニー・クルーズライン。巨大客船「ディズニー・ドリーム号」でゆく、「4泊5日・バハマの旅」を紹介する。

Matt Stroshane, Disney Cruise Line

Matt Stroshane, Disney Cruise Line

DAY3
キャスタウェイ・ケイ

●日の出6:35am/日の入り7:41pm
●天気 雨
●最高気温 摂氏26度
●本日のメーンイベント

8:30am 下船開始、キャスタウェイ・ケイ5Kランスタート
4:45pm 全員乗船
7:45pm 「Mickey’s Pirates in the Caribbean」ショー
10:30pm 「Buccaneer Blast Fireworks」ショー
●キャラクター・グリーティング
プルート、ミッキーマウス、キャプテン・ジャック・­­スパロウ、チップ&デール、グーフィー、ミニーマウス、スティッチ、ピーターパン、キャプテンフック&スミー、ティンカーベル、ドナルドダック
●映画上映
「Big Hero 6」「Cinderella」(アニメと実写版両方)「Into The Woods」
●ファミリー向けイベント
キャラクター・ダンス・パーティー、ゲームショー「A Pirate’s Life For Me」、ビンゴなど
●子供向けイベント
クッキング・クラス、パイレーツ仮装など
●大人向けイベント
ヨガ、ビール・テイスティング、ミクソロジー教室など

Kent Phillips, Disney Cruise Line

Kent Phillips, Disney Cruise Line


Matt Stroshane,  Disney Cruise Line

Matt Stroshane, Disney Cruise Line

●ディナー会場
「Palo」
大人専用のイタリアン・レストラン。ベニスをイメージした落ち着いた雰囲気の店内。広い窓から海を眺めつつ、ディナーができる。ローテーションのディナー会場とは別なので、予約が必要。クルーズ料金には含まれていないため、別途、サービスチャージや飲食費がかかる。人気のメニューは、シーフードとチョコレートのスフレ。ワインのセレクションも豊富。
ドリーム号にはもう1つ、予約の必要なレストラン「Remy」がある。こちらはディナーに2~3時間はかかる本格的なフランス料理。店名はディズニー&ピクサーのヒット映画「ラタトゥイユ」の主役の名前からとった。別途サービスチャージがかかる。

 ディズニーは、カリブ海の洋上に、島を所有している。それが「キャスタウェイ・ケイ」だ。ディズニーのクルーズに参加した人だけが上陸できる。
 4泊のバハマ・クルーズの見せ場、ともいうべき3日目が明けた。しかし、あいにく早朝から悪天候。目が覚めたときには船はすでにキャスタウェイ・ケイに接岸していたが、かなりの風雨であることは、波の荒さや海岸の木々の揺れぶりを見ればわかった。
 晴天なら、朝8時半には全員が島に上陸して、島を一周する5Kラン大会や、サイクリング、バーベキュー、ビーチでヨガ、といったイベントが、終日行われる予定だった。めげずに、ラン参加者のゼッケンをつけた人たちは、船内のデッキや長い通路を走ってはいたが…。
 9時半過ぎに小雨になったので、私を含め、かなりの人がビニールのポンチョをかぶって船を降り始めた。でもしばらく歩くといきなり雨脚が強くなり、結局船に走って引き返した。
 島でのアクティビティーは、すべて中止に。みんなさぞがっかりしているだろうと思いきや、ドリーム号のロビーは熱気むんむん。島で乗客を出迎えるはずだったディズニーのキャラクターたちが、次々にロビーに登場し、写真撮影やサインに応じているからだ。それに並ぶ人々の列が、何重にもなっていた。
 クルーズでは、毎晩、「パーソナル・ナビゲーター」という名の新聞が配られる。翌日の船内や船外のアクティビティーを記した時間割のようなものだ。ロビーを抜けて客室に戻ると、雨で中止になった船外のプログラムを補うように、船内での追加プログラムを列記した新しい新聞が、さっそくベッドの上に置いてあった。
 気持ちを切り替えて、船内の施設を楽しもう。11階にあるスパ&サロンで、ヨガ教室をやっている。スパ併設のフィットネスセンターの一角で、インストラクターが初心者にもやさしく教えてくれた。
 島のビーチでのヨガの解放感には及ばないだろうが、フィットネスセンターはガラス張りで海も島もよく見える。海の上を走っているような気分になれるからだろうか、ワークアウト・マシンも混んでいた。

 11時半ごろ、雨が弱まり、空もじゃっかん明るくなった。上陸してみようか。と思ったのは誰も同じで、下船口はかなり混み合った。
 島には、ファミリー向けのビーチ、大人専用のビーチ、展望台などがある。かなり広いので、自転車を借りるか、トラムに乗って移動する。
 島のあちらこちらに、墜落したような飛行機や、大砲といったプロップが隠されている。イメージをふくらませれば、まるで自分が無人島に流れ着いたようでもあり、これから海賊と戦うのか、宝探しをしようか…と、思いのままに遊べるだろう。
 ランチタイムは、海岸でバーベキュー。多少天気は悪くても、せっかくここまで来たのだからと、乗客たちは満足そう。思い出づくりにいそしんでいた。
 島からは、停泊するディズニー・ドリーム号をきれいにカメラに収めることができる。船の中にいるとなかなかその大きさを実感できないし、フロリダを出港するときもナッソーの港に停泊したときも、船の全景を単体で撮影するのは難しかったので、ここがシャッターチャンスだ。島の高台、オブザベーション・タワーまで行けば、キャスタウェイ・ケイの全景も一緒に撮れる。

 3日目は、もうひとつ目玉のイベントがある。この日は終日、船内は「パイレーツ」のテーマ一色だ。ハロウィンがきたかと思うように、みんな朝から自慢の海賊のコスチュームで歩いている。
 キャラクターたちも、海賊に扮し、夜は映画「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」を題材にしたアクションたっぷりのショーがある。最後は、船上で大掛かりな花火大会。すっかり晴れた夜空に、ドンパチと大玉が花ひらいた。


1

2 3 4 5

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る