量子コンピューターの商業化は「5~7年以内」 〜 アマゾンの人工知能部門責任者が予想を初めて明示

アマゾン(Amazon)の人工知能部門責任者ピーター・デサンティス氏は先日、「初めて商業化(事業化)される」量子コンピューターが「今後5~7年以内」に利用可能になるという見方を示した。同氏は、人工知能モデルや半導体、量子電算を専門とする新部署を率いる人物だ。

CNBCによると、同氏は量子電算技術の今後の進化について、半導体能力の進歩と同様の推移をたどるという見通しを明示した。「初めて商業化される小型の量子コンピューターが今後5~7年以内に登場し、その後には規模が毎年拡大し続けるだろう」「その進化は、半導体のムーアの法則に似た現象になる」と同氏は話した。

実用的な量子コンピューターの登場時期について、アマゾンが具体的予想を示したのは今回が初めてだ。

同分野では、IBMのほかグーグル(Google)やマイクロソフト(Microsoft)といった技術大手らが何年も前から開発を進めている。それに加えて近年には、多数の新興企業も参入しており、商業化前に競争がすでに激化しつつある。おもな新興大手には、アイオンキュー(IonQ、メリーランド州拠点)やサイクアンタム(PsiQuantum、カリフォルニア州拠点)、リゲッティ・コンピューティング(Rigetti Computing、カリフォルニア州拠点)、クアンティニュアム(Quantinuum、コロラド州拠点)、インフレクション(Infleqtion、コロラド州拠点)、パスカル(Pasqal、フランス拠点)、クエラ・コンピューティング(QuEra Computing、マサチューセッツ州拠点)が挙げられる。

アマゾンは2025年に、量子分野の主要課題である誤り訂正に対応するよう設計された独自の量子電算チップ「オセロット(Ocelot)」を発表していた。

デサンティス氏が今回示した予想時期は、複数社がこれまでに示した時期の中間あたりに位置する。グーグルの幹部は、実用的なアプリケーション運用まであと5年という見込みを示し、マイクロソフトは、商業的に成立する量子コンピューターが2029年までに実現するという見方を示した。一方、エヌビディア(Nvidia)のジェンスン・フアンCEOは、15年先でも早い方だという保守的な見方を示している。デサンティス氏は、量子電算の最初の応用分野として、化学や材料科学を挙げている。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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