内気循環モードで車内は清浄〜外気の2割まで汚染度下がる
- 2013年9月20日
- アメリカ発ニュース
高速道路は道路の周囲より5倍から10倍空気が汚れており、人は車内にいても窓や通気孔から汚れた空気にさらされる恐れがあるが、窓を閉め切り、換気設定を内気循環モードにすれば汚染を大幅に減らせるという調査結果を、サウスカロライナ大学医学部が発表した。
ロサンゼルス・タイムズによると、大気汚染の激しいロサンゼルス市内の高速道路をさまざまな車で走り、車の使用年数、速度、汚染物質の種類などの観点から車内の空気の汚染度を比べたところ、年式が新しく、速度が遅く、交通量が少ないほど汚れた外気が車内に流れ込みにくいことが分かった。
車内の空気汚染度は、一般的に内気循環モードにすることで外気の20%まで下がるが、外気導入モードだと窓を閉めても80%までしか下がらないという。調査報告書は科学誌エンバイロンメンタル・サイエンス&テクノロジーに掲載された。
報告書作成者の1人、スコット・フルイン助教授(予防医学)は「より古い車でより速く走るほど車内の空気は汚れやすいが、内気循環モードにすれば常に効果がある」と話す。
ただし、窓を閉めて内気循環モードにするとだんだん息苦しくなるという問題がある。呼吸によって車内の二酸化炭素が増えるためで、特に何人も乗っているとこの傾向が強まるが、10〜15分ごとに1〜2分かけて空気を入れ替えれば解消する。
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