同性カップル駐留可能 日米地位協定で家族に

 【共同】米海軍は10日までに、同性婚をしている海軍の将兵や軍属がパートナーを同伴して日本に駐留することが可能になると発表した。日米地位協定上、新たに家族と認められ、男女の夫婦の場合と同様に長期滞在できるようになる。

 米連邦最高裁は2013年6月、結婚を男女間に限った連邦法「結婚防衛法」の規定を違憲と判断した。これに伴い、国防総省は同性婚カップルの福利厚生に取り組んでおり、今回の措置もその一環。日本政府は地位協定の運用面で側面支援する。

 日本に駐留する米軍人・軍属の家族は地位協定により、家族滞在ビザを取得して長期滞在できる。しかし、半世紀以上前に発効した地位協定は「そもそも同性婚というカップルの在り方を想定していなかった」(日本政府当局者)ため、同性婚パートナーは地位協定上の「家族」として滞在ビザを取得することが原則的に認められず、90日以内の短期滞在用ビザで出入国を重ねるなどしていた。

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