シトリックス、フレイムホークを買収 〜 企業向け無線通信の質向上を図る

 シトリックス・システムズ(Citrix Systems)は、サンフランシスコ拠点の新興企業フレイムホーク(Framehawk)を買収した。買収額は非公表。シトリックスは、フレイムホークの技術を無線通信網上における仮想デスクトップとアプリケーションのパフォーマンス向上に活用する。

 コンピュータワールドによると、企業市場でのスマートフォンやタブレットの普及を受けて、携帯電話通信網とワイファイ通信網における書類およびデータの転送やオンライン・アプリケーション稼働の遅延が次第に問題視されていることから、シトリックスでは、フレイムホークの通信技術をシトリックスHDXに統合し、ゼンアップ(XenApp)とゼンデスクトップ(XenDesktop)のパフォーマンスを向上させる。

 無線通信網の混雑による接続遅延を解消するには、通信網の拡充が最も効果的だが、それは通信サービス企業(キャリヤー)の事業であり、シトリックスにはどうすることもできない。

 また、各種の端末に搭載されているチップセットを超高速処理対応にする方法もあるが、そのためにはチップセットをカスタマイズする必要があり、それは機器所有企業に委ねられる。

 そこでシトリックスは、2万4000キロメートル以上の無線通信において、端末のチップセットをカスタマイズすることなく、接続性に支障をきたさない無線通信を可能にすることを目標に、企業向け無線通信関連サービスの質向上を目指す。

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