IBM、ワトソンの高利益事業化に本腰 〜 専門家2000人と10億ドルを投入
- 2014年1月10日
- ハイテク情報
IBMは、人工知能システムのワトソン(Watson)をこれまでの広報的存在から大型事業に生まれ変わらせるために、10億ドルの巨額資金と大規模の専用事務所をワトソンに与える。
ニューヨーク・タイムズによると、IBMは、約2000人のコンピュータ科学者や専門家で編成されるワトソン事業部を新設し、強大な演算処理力と情報分析ソフトウェアを組み合わせたワトソンの能力を高利益事業に活用できるよう、高機能アプリケーションや予想分析システムの開発に注力するとともに、新興企業を対象とした1億ドルの投資ファンドも立ち上げた。
現段階での構想では、ワトソンの演算力をクラウド経由で提供し、定額制か重量課金制で利用企業に課金する。それと同時に、ワトソンの演算力を最大限に活かした予想分析ソフトウェアやアプリケーションのクラウド提供によって、利用企業による大規模データ(Big Data)分析をクラウド・サービスとして提供する事業も視野に入っている。
IBMでは、ワトソンのクラウド事業を売り込む業界として、金融や医療、小売、通信を想定している。
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