重要分野の議論の詰めに着手 フロマン通商代表
- 2014年5月1日
- アメリカ発ニュース
【共同】米通商代表部(USTR)のフロマン代表は1日、上院財政委員会(ワイデン委員長)の公聴会で証言し、オバマ大統領訪日時の環太平洋連携協定(TPP)交渉に関する日米協議で「重要分野の市場開放を取り扱う」上で、詰めるべき議論の範囲を確定する作業に着手したと述べ、大きな前進があったとの見方を示した。
代表は「日本市場の開放はTPPの取り組みの決定的な部分だ」と指摘。交渉が難航する農業、自動車分野で今後の協議の道筋を確認したとし「違いを乗り越える作業は残るが、重要な推進力をTPP交渉全体に与える」とトップ外交の成果を強調した。
議会に対して交渉の妥結内容の修正を認めず、大統領が一括で諾否だけを議会に問えるようにする貿易促進権限(TPA)については、最後に認められてから10年以上が経過していると指摘。現在失効している権限を大統領に新たに与える法案は、状況の変化に対応した見直しが必要だと指摘。「超党派の支持で議会がTPAを確かなものにする」ことに期待を表明した。
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