米同時テロ博物館完成 「9・11理解する場所」
- 2014年5月15日
- アメリカ発ニュース
【共同】米中枢同時テロの現場となったニューヨークの世界貿易センタービルの跡地に建設していた「9・11記念博物館」が14日までに完成し、報道向けに同日公開された。資金不足や2012年のハリケーン「サンディ」の影響から工事が遅れ、テロ発生から12年以上たった後での完成になった。
15日から遺族ら関係者に限定公開し、オバマ大統領も同日訪れる。一般公開は21日から。建設の資金集めなどを担った団体トップのブルームバーグ前ニューヨーク市長は記者会見で「殺された人々や救助に駆けつけた人々の人生を通じ、9・11を理解してもらう場所だ」と語った。
博物館は跡地にある二つの大きな鎮魂の人工池に挟まれる形で建設された。地下部分に展示スペースが広がる設計で、膨大な数の映像や写真、音声、証言を基にテロ前後の動きを伝える。熱で溶けた消防車や崩壊して折れ曲がったビルの柱なども陳列した。
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