他社DMに登録情報 顧客問い合わせ発覚

 【共同】通信教育大手ベネッセコーポレーションの大規模な顧客情報漏えい問題で、通信教育事業を手掛けるIT事業者からのダイレクトメール(DM)に、ベネッセにしか登録がないはずの個人情報が記載されていたことが10日、分かった。不審に思った顧客からの問い合わせが相次ぎ、同社が調査に乗り出して流出が判明した。

 ベネッセは、情報は不正に持ち出され、最大で約2070万件に上る可能性があると説明。警視庁が不正競争防止法違反の疑いで捜査している。

 ベネッセによると、顧客は氏名や住所、電話番号といった個人情報を電話やはがきで登録する。その際、一部の顧客は同社にだけ、実際と違うマンション名を伝えたり、自宅として勤務先の住所を登録したりしていたが、IT事業者のDMにはこれらの情報が記載されていた。「ベネッセから情報が漏れているのではないか」との問い合わせが6月26日以降、急増したという。

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