資産購入終了では不十分 ダラス連銀総裁
- 2014年7月16日
- アメリカ発ニュース
【共同】ダラス連邦準備銀行のフィッシャー総裁は16日、カリフォルニア州ロサンゼルスでの講演で、量的緩和に伴う資産購入を「今秋に終了するだけでは十分ではない」と述べ、10月の資産購入終了後に、まず満期が来た証券の再投資を減らし、膨張した連邦準備制度の資産規模を縮小すべきだとの考えを示した。総裁はその次のステップとして、FOMCが来年早くか、経済回復のペース次第ではさらに早期に利上げに踏み切る可能性があるとした。
総裁は、緩和的な金融政策が長引くことでリスクの高い投資へと資金が流れ、金融市場の安定を損なうことに懸念を表明。金融政策の運営姿勢を修正する必要があると強調した。金融規制は極めて有効だが金融市場の不安定化を防止する手段としては十分でないとした。
労働市場の状況は連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの想定よりも急ピッチで改善しているとし、雇用ギャップも多くの人が想定するよりも速く縮小していると指摘。「賃金上昇が始まっていても驚くことではない」とした。物価上昇に関しても「個人消費支出(PCE)物価指数は明らかに、FOMCの想定より速く2%(の政策)目標へ向かっている」とし、「経済は目的地に想像より早くたどり着こうとしている」と語った。
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