復活の鍵は二つのメダル 柔道松本選手、再び世界一

 【共同】ロンドン五輪の女王が復活を遂げた。26日、カザフスタンのアスタナで行われた柔道の世界選手権で57キロ級の松本薫選手(ベネシード)が2度目の世界選手権制覇を果たした。輝く金メダルを首から下げ「やっとここに立ったな」と表彰台の頂点で喜んだ。

 鋭い視線と超攻撃的スタイルで「野獣」との異名が定着した27歳。しかし五輪後は肘や腰など度重なる故障に苦しみ、世界一から遠のいた。人一倍負けん気が強く「どの大会でも優勝以外のメダルは捨てるか、後輩にあげている」と言う。しかし手元に残した二つのメダルが、スランプ脱出の鍵だった。

 世界選手権2連覇を逃した11年大会の銅メダルは、今も部屋に飾っている。五輪代表を争った佐藤愛子選手がこの大会で優勝したことも闘志に火を付けた。「あれほど悔しいことはなかった。同じことを繰り返すのが人間。あの負けを絶対に忘れないために取っておいた。今も見ている」と話す。この思いが五輪制覇につながった。

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