カスタマーズ・バンク、オープンAIと複数年契約 〜 融資を含む中核業務を人工知能で自動化へ

中堅銀行のカスタマーズ・バンク(Customers Bank、ペンシルベニア州拠点)は4月27日、人工知能の活用をめぐってオープンAI(OpenAI)と複数年契約を結んだと発表した。

CNBCによると、カスタマーズ・バンクのサム・シデュCEOは、最近の四半期業績報告電話会議の冒頭で、あらかじめ用意した説明文を読み上げたところで、ある驚きの事実を明らかにした。

「ここまでの発言は、私ではなく、私のクローンが読み上げたものでした」と同氏は明かした。そして、上場会社が業績報告においてクローンに発言させたのは史上初かもしれない、と同氏は付け加えた。

同社がこのような「仕掛け」を行ったのは、人工知能をいかに積極的に活用しているかを示すためだった。

総資産259億ドルの同社は、おもに新興企業や小規模企業への融資を提供している。

シデュ氏は、オープンAIと結んだ複数年契約を通じて、オープンAIの工学者らを業務の現場に常駐させ、融資や新規顧客との取り引き開始といった業務過程を自動化していく計画を明らかにした。

同氏は、銀行業の核心業務を高度に自動することで、融資の申し込み受け付けから提供までの所要時間を従来の数週間から数日に短縮する考えだ。結果として、人員数を増やさずに事業を拡大できる可能性がある。

ほかの銀行らがより幅広い生産性向上の目的をかかげて人工知能を導入しているのに対し、カスタマーズ・バンクでは、業績に直結させることをねらっている。同行は、今後半年から1年かけて融資や預金、支払いを含む広範の業務過程に人工知能代理人(AI agent)を導入していく。

オープンAIは、法人向け事業のおもな標的業界の一つに金融をかかげ、元銀行員らを雇って人工知能モデルの訓練(学習)を進めている。

カスタマーズ・バンクは2023年からオープンAIと協力関係にある。シデュ氏が自身の人脈を通じてオープンAIに投資していることが、両社の関係の基本にあった。今回の新たな契約はそれを拡大するものだ。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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