遣欧使節登録を審査 記憶遺産、道長の日記も

 【共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国際諮問委員会は18日、江戸時代の鎖国直前の日欧交渉を伝える「慶長遣欧使節関係資料」(仙台市博物館所蔵)と、藤原道長の自筆日記「御堂関白記」(京都市の陽明文庫所蔵)の日本の国宝2件を含む84件について、記憶遺産に登録するべきかどうか審査した。結果を受け、近くユネスコのボコバ事務局長が最終決定する。

 諮問委は韓国・光州で開かれ、18日から2日間の日程で登録を審査する予定だったが1日で終えた。審査は非公開で、結果は公表されていない。同委関係者によると、審査は2段階で行われ半数前後が「登録すべき」として報告されたという。

 記憶遺産は、世界の貴重な記録や古文書を保護するユネスコ事業。登録されれば国内では、福岡県田川市などが推薦した「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」が2011年に初登録されて以来となる。

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