被災から20年、最後の追悼 奥尻島、ろうそくともし
- 2013年7月12日
- 日本発ニュース
【共同】北海道南西沖地震から20年となった12日、津波に襲われ死者、行方不明198人と最大の被害が出た北海道・奥尻島の奥尻町で追悼式が開かれた。夜には地元の小学生が慰霊碑の前で島の形に並べた約2千本のろうそくに火をともし、祈りをささげた。
大規模な火災が発生した島南端の青苗地区にある青苗中学校の体育館で開かれた追悼式には、遺族や高橋はるみ道知事ら約390人が出席。黙とうや献花で犠牲者を追悼した。町は財政難などを理由に町主催の式典はことしで最後としている。
漁師の兄を津波で失った函館市のパート従業員小向加代子さん(65)は「町の追悼式がことしで最後と知り、17年ぶりに島を訪れて慰霊碑に兄の名前があるのを見た。島の様子が大きく変わった」と話した。
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