タブレット出荷、PC超えそう〜4Q、年末ギフト需要で
- 2013年9月13日
- アメリカ発ニュース
今年のホリデーシーズンは、パソコン(PC)からタブレットへという主流の変化を決定づける商戦になりそうだ。
ビジネス・ウィークによると、市場調査IDCは最新の報告書で、今年第4四半期は年末ギフト向け需要を受けて、タブレット型多機能端末の世界出荷台数が初めてパソコンを上回ると予想した。年間の出荷台数はまだPCの方が多く、15年末まではその状態が続くが、デスクトップやラップトップは徐々に衰退すると見込まれる。
ただし、そのタブレットもすぐに新しい形式の携帯機器にシェアを脅かされることになる。最近では「ファブレット(phablet)」と呼ばれる大画面スマートフォンの人気が急上昇し、タブレット市場の下層を引きつけているため、タブレットの成長が鈍っている。
IDCのボブ・オドネル氏は「携帯機器の世界では異なる部門の食い合いが繰り返されており、過去数年間は、タブレットのPC浸食に関心が集まっていたが、今後12〜18カ月は大型スマホが小型タブレット市場を食い始める」とみている。
同時にスマホ市場でも内部変化が起き、開発途上国を中心に高級スマホがより安いベーシックなスマホにシェアを奪われる可能性が高い。こうした変化で短期的には携帯機器メーカーが有利に、PCが主力の企業は不利になる。
ただし、より安い機器に主流が移ることで携帯機器メーカーにも厳しい状況が生まれそうだ。IDC予想によると、PC、タブレット、スマホを含む通信機器市場は、13年に全体の出荷が前年比27.8%と大幅に増加するものの、売上高は10.6%増にとどまり、17年までには売り上げの伸びがわずか3.1%に減速して、機器の平均価格は12年の423ドルから323ドルに低下する。
アップルも「iPhone(アイフォン)5C」を発表して低価格商品に力を入れ始めており、400ドルを超える高価な携帯電話が市場全体に占める割合は、13年の39.1%から17年には28.1%に縮小する見通しだ。
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