エネルギー業界もドローンに注目〜タービンや送電網の監視で
- 2014年5月12日
- 米国ビジネス
軍用から民生用へと用途が広がっているドローン(無人航空機)に、エネルギー業界も注目している。解像度の高いカメラやセンサーを搭載すれば、煙突やパイプラインの点検、送電線の監視、風力タービンやソーラーパネルの故障個所の特定などに使えるからだ。
サステイナブルビジネス・コムよると、ソーラーシティ(SolarCity、カリフォルニア州)とファースト・ソーラー(First Solar、同)の2社は、グーグルが支援するスカイキャッチ(Skycatch、同)製のドローンを試験的に活用している。
また、カナダ・オンタリオ州のエリオン・ラブズ(Aeryon Labs)が開発したドローンは、風車のブレード(羽根)に入ったひびを発見したり、米アラスカ州にある英BPのパイプラインで構造上の弱点を早期に検知したりしている。
いずれのドローンも、人の手や目では見つけにくく危険な作業が、安全で安く行えるようになる。
ドローンはこのほか、タービンやパネルに近づいた鳥やコウモリを追い払ったり、原油が漏れた場合の状況視察もできる。電池を動力とするこれらの小型ドローンは、3D(立体造型)印刷やオープンソースのソフトウェア、クラウド・コンピューティングの利用で生産のほか作業後のコストも大きく低下しているという。
電力会社も、悪天候で停電した場合などに早期復旧を助ける手段としてドローンを試験導入している。
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