景気後退で中間技術者に打撃 ニューヨーク連銀総裁
- 2014年5月21日
- アメリカ発ニュース
【共同】ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁は21日、ニューヨークでの記者説明会で、金融危機後の労働市場の変化に関し、景気後退時には需要減退に対応し企業が効率化を進めるため「中間レベルの技術者が最もひどい打撃を受ける」と述べ、企業が求める労働力が危機前から変化しているとの見方を示した。
総裁は、景気が回復してきても企業は高レベル、低レベルの技術者の活用へと軸足を移してしまっており、建設や機械操作など中間技術者の失われた雇用のすべてが復活するわけではない、と指摘。新たに生み出された雇用を活用するためには労働者はもっと教育や訓練、技術が必要になると述べ、一段の職業訓練が重要になるとした。
ダウ・ジョーンズ通信によると、総裁は雇用市場で労働参加率が低下していることに関し、低下したうち数パーセントは仕事が見つからずあきらめてしまった労働者によるものだとし、雇用には大きな停滞が残っているとの見方を示した。
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