親ロシア派、機体残骸を移動 調査制限、原因究明阻む

 【共同】298人が死亡したウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜で、現地を実効支配する親ロシア派組織が21日までに機体の残骸を重機で動かし始めた。AP通信などが報じた。原因究明に必要な現場保存が困難になりつつある。犠牲者の遺体引き渡しも見通しが立たず、各国は強く反発。親ロシア派と後ろ盾のロシアに対する圧力を強めた。

 親ロシア派は欧州安保協力機構(OSCE)などの国際調査団の活動を依然として厳しく制限。政権側は、親ロシア派が撃墜した証拠の隠滅を図っていると批判している。

 これまでに272人の遺体が発見され、現場近くのトレズ駅で列車の冷蔵車両にのせられた。政権側は約300キロ離れた東部ハリコフへの移送を求めている。

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