フランス、揚陸艦納入認めず 対ロシア圧力で国際協調

 【共同】フランス大統領府は3日、10月に予定していたロシアへのミストラル級強襲揚陸艦の納入について「認める条件が現段階では整っていない」とする声明を発表した。ウクライナ情勢をめぐり、より強硬な姿勢でロシアに臨むべきだとする国際社会に歩調を合わせた格好だ。

 フランスはこれまで米欧各国の反対にもかかわらず契約通りに納入する姿勢を堅持してきた。しかしロシアへの対応を協議するために4日から英国で始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議などの場で、フランスへの批判が再燃することを懸念したとみられる。

 米国務省は「賢明な決定だ」と評価。一方ロイター通信によると、ロシアのボリソフ国防次官は「契約が破棄されても(ロシア軍の)近代化には影響はない」と話した。

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