網膜の再生医療に安全性 米企業、ES細胞使い
- 2014年10月15日
- アメリカ発ニュース
【共同】バイオ企業アドバンスト・セル・テクノロジー(ACT)は14日、胚性幹細胞(ES細胞)を使って目の網膜の病気を治療する臨床試験で、3年間に及ぶ安全性と効果が示されたと英医学誌ランセットに発表した。
ACTのチームは、加齢黄斑変性などの病気で視力が低下した患者18人に、受精卵から作製したES細胞をさらに分化させた網膜色素上皮細胞を移植。3年にわたって患者を追跡したが、腫瘍化などの大きな副作用はなく、10人の視力が一部改善するなどの効果がみられた。ACTは2012年に同じ手法で患者の視力改善に成功したと発表している。
目の病気の再生医療では、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダーらが患者の皮膚から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の臨床研究を実施した。iPS細胞と似た性質を持つES細胞で安全性が示されたことで、iPS細胞を使った治療の展望がさらに開けそうだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ