エボラ出血熱防護服で指針改定 CDC、51人感染なし

 【共同】テキサス州ダラスの病院で女性看護師が相次いでエボラ出血熱に感染したのを受け、疾病対策センター(CDC)は20日、エボラ出血熱が疑われる患者を治療する際に、医師や看護師らに肌が露出しないタイプの防護服を着用するよう求める新たな指針を発表した。

 首や頭の一部が露出する防護服の使用も場合に応じて認めていた従来の指針を改定し、感染防御策が不十分だったことを認めた形。集中治療室などで激しく嘔吐する患者と繰り返し接触することを想定しており、日本など他の先進国の治療態勢にも影響を与えそうだ。

 一方、テキサス州の保健当局は同日、感染元となったリベリア人男性が先月28日にダラスの病院に隔離される前に接触した51人に、エボラ出血熱感染の恐れがなくなったと発表した。発症までの潜伏期間を最大に見積もった21日を経過しても発熱などがなかったため。CDCのフリーデン所長は「男性の隔離前の接触者はすべて健康監視から解放された」と述べた。

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