米小売り、年末商戦本格化 感謝祭セール前倒し進む

 【共同】米国の百貨店や量販店が感謝祭の22日夜から23日にかけて、毎年恒例の値引きセールを実施し、年末商戦が本格化した。景気減速に加え、減税打ち切りなどの「財政の崖」が迫っており、米消費者の動向に注目が集まっている。

 感謝祭の次の日は、買い物客が殺到して小売店が繁盛することから「ブラック・フライデー(黒字の金曜日)」と呼ばれる。しかし数年前から、客を呼び込もうと開店時間を早める傾向が強まり、これまでは休んでいた感謝祭当日の夜から営業する店が増えた。

 小売り最大手ウォルマート・ストアーズは前年が感謝祭当日午後10時からだった開店時間を、今年は午後8時に前倒しした。同業のターゲットも3時間繰り上げて午後9時に、玩具のトイザラスは1時間早めて午後8時に開店した。

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