カリフォルニア州、他49州の合計を上回るVC投資を獲得 〜 8月上旬時点で2025年の過去最高をすでに超える

カリフォルニア州が空前の投資ブームによって活況している。同州拠点の新興企業らは、2026年初めから8月上旬までに総額3660億ドルのベンチャー・キャピタル(VC)投資を集めた。その額は、ほかの49州合計の3倍以上で、カリフォルニア州が2025年に記録した過去最高の2倍近くにすでに達すている。VCデータ大手ピッチブック(PitchBook)の調べによって判明した。2位のニューヨーク州は270億ドルにとどまった。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、超富裕層への新税導入案が浮上するなかでも、カリフォルニア拠点の新興企業らへの資金流入は止まらない。同州のギャビン・ニューサム知事をはじめとする同増税反対派は投資家離れを懸念するが、住民投票を11月にひかえる現時点までにおいては、人工知能新興大手らへの投資が同州内新興企業らへの投資熱をささえている。

潤沢なVC資金は州財政にも波及し、2025年5月時点で1260億ドルと見込まれた個人所得税収は、実際には1470億ドルに達した。

VC投資の過半は、オープンAI(OpenAI)とアンスローピック(Anthropic)の2社に集中している。オープンAIは3月にシリコン・バレー史上最大の1220億ドルを調達し、アンスローピックも2回の調達で計950億ドルを集めた。

それらに加え、同州内では4000社以上の新興企業が2026年に資金調達を実施した。防衛向け技術開発のヘイドリアン・オートメーション(Hadrian Automation)は8月6日に13億7000万ドル、生配信小売プラットフォームのワットノット(Whatnot)は8月7日に5億4500万ドルを調達しており、投資分野のすそ野が広範にまたがることをあらためて示した。

カリフォルニア大学バークリー校のエンリコ・モレッティ経済学教授は、労働力市場(人材)と起業家(新興企業)、ベンチャー・キャピタリストの有機的かつ近接した環境(事業案や技術開発の画期的新案を共有し実行に移す)が創造や革新をもたらし、それがさらに付加価値を生み出すというシリコン・バレー生態系を反映している、という見方を示した。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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