利上げ「来年のどこかの時点」 ニューヨーク連銀総裁
- 2014年11月7日
- アメリカ発ニュース
【共同】ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁は7日、パリで開かれたフランス銀行(中央銀行)主催のシンポジウムで、経済の回復が想定通りに続くならば「(米国は)来年のどこかの時点でフェデラルファンド金利をゼロ近傍から引き上げ始めるだろう」と述べ、連邦準備制度理事会(FRB)が来年の利上げを視野に入れていることを紹介した。
総裁は利上げなど金融政策の転換は「間違いなく市場に一定程度の混乱をもたらす」と述べ、特に量的金融緩和に伴って米国からあふれ出た資金の流入で恩恵を受けてきた途上国経済は「大きな困難」に直面するだろうとした。
ただ、全体として途上国はこうした混乱に「うまく対処できるようになっている」と指摘。量的緩和が終了した今も「市場は(米国の)政策金利が相当期間にわたって極めて低い水準が続く確率が高いことを理解しているようにみえる」とも述べ、金融政策の転換による混乱はそれほど急激なものにはならないとの見方を示した。
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