50%が雇用減懸念 貿易の利点に懐疑的

 【共同】貿易や海外からの投資の拡大で雇用が減ると懸念する米国人が50%に上ることが11日、調査機関ピュー・リサーチセンターが実施した通商問題に関する世論調査で分かった。オバマ政権が訴える「貿易拡大による雇用創出」への期待は20%にとどまり、環太平洋連携協定(TPP)の締結を目指す米国内で、貿易の利点に懐疑的な見方が多いことが浮き彫りになった。

 調査は18歳以上の男女約1000人を対象に今年4〜5月に実施した。「貿易は良いことだ」と68%が回答したのに対し、否定的な見解は28%にとどまった。しかし、具体的な影響では雇用縮小など悲観的な意見が目立った。「貿易が賃金の低下を招く」と警戒する回答は45%に上った。

 調査担当者は「貿易自由化の考え方は総じて支持されているが、実際には特に先進国で保護主義的な見方をする人が多い」と指摘している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る