検証・衆院解散 「大義」私が決める 年内解散、夏から探る
- 2014年11月21日
- 日本発ニュース
【共同】「選挙の大義は解散する首相が決める」。安倍晋三首相は周囲にこう語り「消費税再増税の延期」を錦の御旗に早期解散に踏み切る意気込みをあらわにした。議員任期を2年余り残す中、野党にとって不意打ちとなった21日の衆院解散。決断の背景をみると、夏の終わりごろから、追い詰められる前に解散を打つ「好機」を探ろうと本格検討した様子が浮かび上がる。舞台裏を検証した。
11月5日夜。首相公邸に麻生太郎副総理兼財務相を招き入れた首相は表情をこわばらせていた。盟友のために、葉巻用の灰皿を用意し、ブランデーのオンザロックをつくりながら、思い詰めたように打ち明けた。「年内に解散したい。『12月2日公示、14日投開票』の日程でやりたい」
年内解散は消費税再増税の延期とセットだ。予定通り来年10月の引き上げを主張してきた麻生氏は、衆院選についても早くて来年4月の統一地方選との「ダブル選」との考えだった。身構える首相に麻生氏は答えた。「解散権は首相の大権です。判断を尊重します」
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