スプリント、ベライゾンとAT&Tを狙い撃ち 〜 乗り換え者の料金を半額に

 ソフトバンク傘下で米携帯電話サービス業界3位のスプリント(Sprint)は、飽和状態に近づく米携帯電話サービス市場で2強のベライゾンとAT&Tから加入者を奪うことで成長するために、大幅値下げを打ち出した。

 カンザス・シティー・ビジネス・ジャーナル紙によると、スプリントは、ベライゾンとAT&Tからの乗り換え加入者を対象に、以前に払っていたサービス料金(通話とテキスト)を半分に下げ、乗り換えるまえと同じデータ通信量を提供する計画だ。5日から適用される。

 たとえば、ベライゾンでアイフォーンを使っている利用者の場合、基本的な料金は一般に月額約120ドルであるため、スプリントに乗り換えることでそれが60ドルに安くなる。

 スプリントはさらに、ベライゾンまたはAT&Tからの乗り換え加入者に対し、解約金を最大350ドルまで負担する。その場合、乗り換え加入者は、スプリントから端末を購入する必要がある。

 スプリントは、TモバイルUSを含む米4大キャリヤーのなかで、直近四半期における加入者数が唯一純減したことから、加入者流出阻止を最優先課題として位置づけている。

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