ソニー・ピクチャーズ、マンディアントに依頼 〜 サイバー攻撃の調査と復旧

 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)は、1週間前に起きた大規模サイバー攻撃の事後処理のために、米サイバーセキュリティー会社ファイヤーアイ(FireEye)傘下のマンディアント(Mandiant)と契約した。

 SPEはハックされたことで、5本の未公開映画がインターネット上に流出するという被害を受けた。

 新作映画の一つ「ザ・インタビュー」は、米中央情報局(CIA)が金正恩第一書記の暗殺を図ることを題材にしたコメディー映画で、北朝鮮をからかう描写が多く含まれている。そのため、北朝鮮がSPEに報復する目的でSPEをサイバー攻撃したという見方が浮上している。

 同作品は12月25日に北米で公開される予定。

 リコード(re/code)誌やロイター通信によると、北朝鮮国連代表部の報道官は国連のバン・ギムン事務総長に宛てた書簡で、「露骨なテロ支援であり、戦争行為だ」「極悪の挑発行為」とSPEを非難した。

 報道官はさらに、北朝鮮がSPEへのサイバー攻撃に関与しているという一部の見方に対し、「われわれは何も知らない」「(北朝鮮が関与していないことは)そのうち分かるだろう」と述べた。

 SPEのコンピュータ・システムは11月24日に、赤い骸骨の画像と「Hacked by #GOP」という言葉が表示されたあと機能不全に陥った。「平和の守護神(Guardians of Peace)」と名乗るハッカー集団はSPEに対し、「要求に従わなければソニー社内の機密情報を世界に公開する」と宣言していた。

 マンディアントは、サイバー攻撃の規模や内容の調査をはじめ、通信網の再整備やシステム修復を助ける事後処理サービス会社。2013年の歳末商戦期に起きた小売チェーン大手ターゲットに対するサイバー攻撃で大規模のデータ侵害を処理したのもマンディアントだ。

 SPEは今回の攻撃を受けて、マンディアントにその処理を依頼すると同時に、捜査に乗り出した連邦捜査局(FBI)に協力している。

 平和の守護神のハッキング手口は、2013年3月に韓国の銀行や放送局が受けたサイバー攻撃と酷似している。韓国政府はその攻撃について、北朝鮮の情報および工作機関である偵察総局の犯行とみている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  2. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  3. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  4. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  5. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  6.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  7. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  8. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
ページ上部へ戻る