エボラ出血熱対策の米軍撤収へ 局面転換とオバマ大統領

 【共同】オバマ大統領は11日、エボラ出血熱の感染拡大を阻止するため西アフリカに派遣していた米軍部隊のほとんどを撤収させると発表した。ピーク時には約2800人が現地に展開したが、新たな感染例が大幅に減り、感染封じ込めに進展があったと判断した。

 感染を克服した医師らをホワイトハウスに招いた大統領は「感染拡大の流れを食い止めた」と宣言。その上で「われわれの任務は終わっていない。闘いは今日から次の局面に入る」と述べ、軍を投入する緊急段階に区切りを付け、文民による支援に軸足を移す方針を表明した。

 現地の米軍部隊は既に1300人規模に縮小しており、4月末までに約100人を残して撤収する。残った要員はリベリア軍などの感染阻止に向けた取り組みを引き続き支援する。

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