アップル、テレビ逐次再生サービスを計画 〜 月30〜40ドル、今秋に開始か
- 2015年3月18日
- ハイテク情報
アップル(Apple)は、約25のチャンネルを提供するiOS機器向けテレビ番組逐次再生サービスを2015年秋に開始する計画を進めている。
同社は現在、全米地上波放送局のCBSやフォックス、ABC傘下のウォルト・ディズニー、スポーツ専門ケーブル大手ESPNを含む主要テレビ局やケーブル局と放映権について交渉している。
インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、アイフォーン(iPhone)やアイパッド(iPad)、そしてアップルTV向けに番組を逐次再生する同サービスは、既存のケーブル・サービス会社や衛星放送サービス会社にとって加入者流出をさらに強める脅威になる。
関係筋によると、9月での開始が予定されている同サービスの利用料金は月額30〜40ドルになる見込み。主要ケーブル・サービスの月額約50ドルより安く設定される。
米4大地上波放送局の一つであるNBCは、アップルとの確執が原因となって同サービスには含まれない。
テレビ番組や映画のデジタル・コンテント逐次再生サービス市場は昨今、競争が非常に激化し始めている。衛星放送サービス大手のディッシュ・ネットワーク(Dish Network)は、約20チャンネルで月額20ドルのスリングTV(SlingTV)という番組逐次再生サービスを先日立ち上げ、ソニーも、プレイステーションにコンテントを配信してテレビ画面に逐次再生するサービスを発表したばかり。
従来型のケーブル・テレビ・サービスや衛星放送サービスでは、インターネット・コンテント・サービス群に視聴者を奪われ、加入世帯の減少を2〜3年前から強いられている。そういった現象は「コード・カティング(回線切断)」と呼ばれ、今後ますます増えることが確実視される。
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