五輪費用膨張、裏に腐敗 「金盗むな」とプーチン大統領

 【共同】ロシアのプーチン大統領は6日、1年後に開幕するロシア南部ソチの冬季五輪会場を視察、膨れ上がる開催費について、資材などの値上がりを口実に「(資金などを)盗むことがあってはならない」と強調、巨額の開催費の裏に業者や役人による横領など腐敗があることを強く示唆した。同国主要メディアが報じた。

 コザク副首相は4日、民間投資を含む開催費などの総額が1兆5000億ルーブル(約4兆6000億円)に達したと説明。同国メディアは、これは当初予算をはるかに上回り、約400億ドル(現行レートで約3兆7000億円)とされる2008年の北京五輪を超える五輪史上最高額だと伝えるなど、法外な費用がロシア国内で問題視されつつある。

 一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は6日、五輪関連施設建設のため旧ソ連各国から集まった労働者が「時給55-80ルーブル」(170-250円)の低賃金で劣悪な労働条件で働かされるケースが目立つと報告した。労働者が毎日12時間働き、休日が2週間に1日しかなかったり、宿舎として民家1軒に200人近く押し込まれたりした例もあるとしている。

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