元アウディ販売トップ、BMWへ〜高級車市場の首位争い激化
- 2013年3月18日
- 米国ビジネス
独BMWが元アウディ販売部門トップのピーター・シュワルツェンバウアー氏を幹部に迎えることが、15日までに明らかになった。高級車市場で世界首位を維持する戦略の一環。
ブルームバーグ・ニュースが消息筋の話として伝えたところによると、シュワルツェンバウアー氏は4月から、ノルベルト・ライトホーファー最高経営責任者(CEO)の直属としてBMW経営陣に加わる。
1〜2月の高級車販売市場は、BMWが407台差でアウディに先行している。シュワルツェンバウアー氏はアウディに在籍した2008年以降の約4年間、ブランド拡大の先頭に立ち、米国では存在感を高め、中国での販売を押し上げ、欧州のシェアを拡大した実績を持つ。親会社のフォルクスワーゲン(VW)による経営陣の刷新で、昨年8月にアウディを離れた。
シュワルツェンバウアー氏が入社した年、アウディは販売台数が100万の大台を超え、売上利益率が8.1%となった。12年は生産台数が146万台に達し、同社のルパート・シュタートラーCEOは「20年代末までにBMWから世界首位の座を奪う」と公言した。
シュワルツェンバウアー氏は1984年、ミュンヘン大卒業後にBMWに入社し、販売・マーケティング部門で職歴を積んだ。94年にポルシェに移り、03年に北米部門CEOに就任。その5年後にアウディに移籍した。
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