キプロス、銀行営業再開 13日ぶり、引き出し制限

 【共同】財政危機に陥っているキプロスで28日、窓口を閉鎖していた銀行が営業を再開した。混乱防止のため預金の引き出し額などを制限したものの、通常の休日を含め13日ぶりの再開。国民生活や経済活動の正常化へ向けた一歩と期待されている。

 キプロスの首都ニコシア中心部にある最大手キプロス銀行の店舗では、開店前から約30人が並んだ。銀行側が店内に一度に入る人数を厳しく制限して業務に当たったため、28日午後(日本時間同日夜)の開店直後には大きな混乱はなかった。

 キプロス政府は資金の大量流出を防ぎ、金融システムの安定を確保するため、営業再開後も資金移動などを規制する方針。預金の引き出し額は1日300ユーロ(約3万6000円)までに制限する。規制の期間については「一時的で徐々に緩和する」としている。

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