KPMGでインサイダー 当局が訴追、監査先情報で

 【共同】米検察当局は11日、監査先5社の内部情報を漏らした証券詐欺の疑いで、大手会計事務所KPMGの元幹部(50)を刑事訴追したと発表した。米証券取引委員会(SEC)も制裁金を科す訴えを連邦裁判所に起こした。会計大手関係者によるインサイダー取引への関与で、監査の信頼性が問われそうだ。

 両当局によると、元幹部は2010年から今年3月にかけて、担当する米健康食品会社など3社の決算情報や、別の2社の合併情報を宝石商の友人に伝え、現金や高級腕時計などの謝礼を受け取っていた。

 友人は情報を利用した株取引で120万ドル(約1億2000万円)以上の不正利益を上げた。

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