年末にかけて景気上向く シカゴ連銀総裁

 【共同】シカゴ連邦準備銀行のエバンス総裁は16日、イリノイ州シカゴで講演し「ことしは実際に改善がみられる年になり、年末にかけて景気が上向き始めると楽観している」と述べ、連邦公開市場委員会(FOMC)の超金融緩和政策が米国の経済成長と雇用創出に効果を発揮しているとの認識を明らかにした。ロイター通信が伝えた。

 さらに、このまま勢いが続けば来年は現在の緩やかな景気回復を「抜け出して」労働市場の見通しが「劇的に改善」するだろうと期待した。また、超金融緩和政策の出口戦略に触れて「ほんの少しばかり」再考するべきだとしつつ、緩和解除の時期は「数年先の話」になると指摘。バランスシート規模が2011年6月に出口戦略の方針を確認した当時よりも拡大していることは認めたが、市場売却をする必要があるのかどうかには言及しなかった。

 また、講演後、記者団に対して米長期国債と住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れによる量的緩和第3弾(QE3)について「ことし秋まで資産購入を続ける必要がある可能性が高いと引き続き考えている」と述べた。その上で「13年末にまでに資産購入の規模を縮小できるだろう」と付け加えた。

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