TTPナンバー2死亡確認 パキスタン、報復宣言

 【共同】パキスタンのイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の報道官は30日、共同通信の取材に、同国北西部の部族地域、北ワジリスタン地区で米国が29日に実施した無人機による攻撃でナンバー2のワリウル・ラフマン氏が死亡したことを認めた。政府や軍に「報復する」と宣言、攻勢を強める方針も明らかにした。

 ラフマン氏は次期政権に加わるとみられているイスラム急進派政党「イスラム聖職者協会(JUI)」にかつて所属し、和平交渉推進派だったとされる。次期政権を率い、TTPとの和平交渉を進めようとしているシャリフ元首相は難しいかじ取りが迫られそうだ。

 TTP報道官はこれまでイスラム保守派に近いシャリフ氏となら交渉に応じると言及し、シャリフ氏もイスラム武装勢力との対話路線を打ち出していた。ラフマン氏の死で和平への機運がしぼむ可能性が高い。

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