大気汚染、最悪水準に シンガポール、有効策なし

 【共同】煙害に見舞われているシンガポールで21日、大気の汚染度を示す指数が、4段階のうち最悪の「極めて危険」な水準となり、観測史上最悪の記録を更新した。政府は病人や高齢者に室内にとどまるよう警告している。ただ原因のインドネシア・スマトラ島の森林火災が収まる兆候はなく、有効な対策が打てない状況だ。

 インドネシア国家災害対策庁の広報官は21日の記者会見で、同島の火災鎮火には「これまでの経験で、2週間から1カ月はかかる」と述べた。

 火勢を抑えるため、2機の航空機を使い、火災現場の上空で雲に塩を吹きかけ、人工的に雨を誘発する対策を始めることも明らかにした。

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